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ポートランド

Portland
トリックテイキング系|4〜6人|★★★☆☆
ホイスト系のトリックテイキング。シンプルなルールで多人数でも楽しめるクラシックゲーム。

概要

ポートランドはホイスト系に分類されるトリックテイキング型のトランプゲームです。18世紀のイギリスで遊ばれていたホイストから派生し、ポートランド公爵にちなんで名付けられたとされています。コントラクトブリッジの前身となったゲームの一つであり、シンプルながら奥深い戦略性を持っています。

4人で2対2のチーム戦を行うのが基本で、向かい合った2人がパートナーとなります。ジョーカーを除く52枚を使い、全てのカードを4人に均等に配ります。

基本ルール

使用カード

ジョーカーを除く52枚の標準的なトランプを使用します。各プレイヤーに13枚ずつ配りきります。

カードの強さ

各スート内の強さは通常の順序です。

A(最強)、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3、2(最弱)

チーム構成

4人のプレイヤーが向かい合う形で座り、向かい同士がパートナーとなります。つまり北と南、東と西がそれぞれチームです。

切り札の決定

ディーラーに最後に配られたカード(ディーラーの13枚目)を表向きにし、そのスートがそのラウンドの切り札となります。ディーラーは最初のトリックが始まる前にこのカードを手札に戻します。

マストフォロー

リードされたスートと同じスートのカードを持っている場合、必ずそのスートを出さなければなりません(マストフォロー)。持っていない場合は任意のカードを出せます。

ゲームの流れ

配札と切り札決定

  1. ディーラーが時計回りに1枚ずつ、各プレイヤーに13枚ずつ配る
  2. ディーラーの最後の1枚を表向きにして切り札スートを決定する
  3. 全プレイヤーが手札を確認する
  4. ディーラーは表向きのカードを手札に加える

トリックプレイ

  1. ディーラーの左隣のプレイヤー(エルダーハンド)が最初のリードを行う
  2. 時計回りに各プレイヤーが1枚ずつカードを出す
  3. リードスートをフォローしなければならない(マストフォロー)
  4. フォローできない場合、切り札を出すか、他のスートを捨てるかは自由
  5. トリックの勝者は以下で決定する
    • 切り札が出ている場合:最も強い切り札を出したプレイヤー
    • 切り札がない場合:リードスートで最も強いカードを出したプレイヤー
  6. トリック勝者が次のリードを行う
  7. 13トリック全てを消化するまで続ける

得点計算

各チームが獲得したトリック数を数えます。

  • 基本ノルマ:各チーム6トリック(ブック)
  • 7トリック以上取った分だけ得点になる
  • つまり、7トリック取れば1点、8トリック取れば2点、13トリック全取りなら7点

例えば、あるチームが9トリックを獲得した場合、9−6=3点がそのラウンドの得点です。相手チームは4トリックなので4−6=マイナスとはならず0点です(6以下は得点なし)。

ゲーム終了

先に5点(または7点。事前に取り決める)に到達したチームがゲームの勝者です。複数ラウンドを通して累計得点を競います。

戦略・コツ

リードの選び方

最初のリードでは、自分が最も多く持っているスート(ロングスート)の高いカードから出すのが基本です。パートナーにそのスートの情報を伝えつつ、相手のカードを引き出すことができます。

切り札をリードして相手の切り札を消耗させる「切り札引き」も有効な戦術です。自分たちのチームに切り札が多い場合、早めに相手の切り札を枯らすことで、残りのトリックをサイドスート(切り札以外のスート)の高いカードで確実に取れるようになります。

シグナリング

パートナーに情報を伝えるために、出すカードで暗黙のシグナルを送ります。

  • 高いカードを出す:そのスートに強さがある(歓迎のサイン)
  • 低いカードを出す:そのスートが弱い(リードしないでほしいサイン)

このシグナリングはブリッジにも受け継がれている重要なテクニックです。

切り札の管理

切り札は限られた資源です。サイドスートで負けそうなトリックに切り札を投入する(ラフ)のは有効ですが、無計画にラフすると終盤に切り札がなくなり、相手に主導権を渡してしまいます。

パートナーがトリックを取れそうな場面では、無理に切り札を使わず温存しましょう。

トリック数の目標

6トリックは最低ラインであり得点になりません。1ラウンドで大量得点を狙うよりも、安定して7〜8トリックを確保し続けることが重要です。

バリエーション

ノートランプ(切り札なし)

切り札を設けずにプレイするバリエーションです。全スートが平等になるため、Aやキングなどの高いカードの価値が相対的に上がります。ディーラーの最後のカードがジョーカーだった場合にノートランプとするルールもあります。

オナーズ(名誉点)

切り札スートのA、K、Q、Jを「オナーズ」と呼び、これらを多く持っているチームにボーナス点を与えるルールです。

  • オナーズ4枚を1チームが独占:4点ボーナス
  • オナーズ3枚を1チームが保持:2点ボーナス

このルールを採用すると、配られたカードの運要素が大きくなりますが、短時間でゲームが決着しやすくなります。

ロングホイスト

得点目標を10点に設定し、より長いゲームを楽しむバリエーションです。オナーズルールと組み合わせて遊ばれることが多いです。

ダミーホイスト(3人用)

3人で遊ぶ場合、4人目の手札を表向きに並べて「ダミー」とします。ダミーのパートナーがダミーの手札も操作してプレイします。これはコントラクトブリッジのダミーシステムの原型です。

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