グズベリー・フール
概要
グズベリー・フール(Gooseberry Fool)はイギリス発祥の3人用トリックテイキングゲームです。名前の由来はイギリスの伝統的なデザート「グズベリー・フール」(すぐりのクリームデザート)で、シンプルで甘い味わいのように、覚えやすく遊びやすいゲームとして知られています。
トリックテイキングの基本を学ぶ入門ゲームとして最適でありながら、切り札の変動や得点方法に独自の工夫があり、経験者でも楽しめる奥深さを持っています。
基本ルール
使用カード
ジョーカーを除く52枚を使用します。カードの強さは通常通りです。
- A(最強)> K > Q > J > 10 > 9 > 8 > 7 > 6 > 5 > 4 > 3 > 2(最弱)
配り方
ディーラーは各プレイヤーに17枚ずつ配ります。52枚を3人に配ると1枚余るため、最後の1枚は表向きでテーブル中央に置きます。この表向きのカードのスートが、そのラウンドの切り札スートとなります。
表向きのカードは誰のものでもなく、プレイには使用しません。切り札を示す目印としてのみ機能します。
マストフォロー
リードされたスートと同じスートを持っている場合、必ずそのスートを出さなければなりません(マストフォロー)。持っていない場合は任意のカードを出せます。切り札を出す義務はありません。
トリックの勝敗
リードスートの最も強いカードがトリックを取ります。ただし、切り札が出されている場合は最も強い切り札がトリックを取ります。
ゲームの流れ
- ディーラーが各プレイヤーに17枚ずつ配る
- 余った1枚を表にして切り札スートを決定する
- ディーラーの左隣が最初のリードを行う
- 時計回りに1枚ずつプレイし、トリックを解決する
- トリックを取ったプレイヤーが次のリードを行う
- 17トリック全てを行う
- スコアを計算する
- ディーラーを交代して次のラウンドへ
トリックの進行
各トリックでは、リードプレイヤーが任意の1枚を出します。他の2人は時計回りに1枚ずつ出します。マストフォロールールに従い、リードスートがあれば出す必要があります。
3枚が出揃ったら、最も強いカードを出したプレイヤーがトリックを獲得し、取ったカードを自分の前に裏向きで重ねておきます。
スコア計算
基本得点
各プレイヤーは取ったトリック数に応じて得点を得ます。
- 1トリックにつき1点
17トリックの合計は常に17点です(3人の得点合計)。
ボーナスとペナルティ
ラウンドごとに、以下の特別得点が適用されます。
- 最多トリック:取ったトリック数がそのまま得点(追加ボーナスなし)
- 最少トリック:取ったトリックが最も少ないプレイヤーは、その数だけ追加で得点
- 同数の場合:2人が同数で最多の場合、ボーナスなし。2人が同数で最少の場合、両方にボーナス
例えば、あるラウンドでA:8トリック、B:6トリック、C:3トリックの場合:
- A:8点
- B:6点
- C:3点 + 3点(最少ボーナス)= 6点
最少トリックのプレイヤーが追加ボーナスを得るシステムにより、極端な勝ち負けが緩和されます。
ゲーム終了
事前に決めたラウンド数(通常9ラウンドや12ラウンド)を行い、累計得点が最も高いプレイヤーが優勝です。
戦略・コツ
トリック数のコントロール
このゲームでは最多を目指すのが基本ですが、最少ボーナスがあるため「中途半端な数」が最も損をします。狙うなら最多か最少のどちらかに振り切るのが効率的です。
切り札の管理
17枚の手札があるため、切り札スートのカードは平均で4〜5枚です。切り札は相手のリードに対して使う防御手段であると同時に、自分がリードして確実にトリックを取る攻撃手段でもあります。
高い切り札(A、K)はリード時に使い、確実にトリックを取りましょう。低い切り札は他のスートがない場合の切り込み用に残すのが効果的です。
ボイドの活用
特定のスートを早めに使い切ると、そのスートがリードされた際に切り札を投入できます。配られた手札を確認し、枚数の少ないスートを優先的に消費してボイドを作りましょう。
相手の手札読み
トリックテイキングの基本として、どのスートが何枚出たかを覚えておくことが重要です。切り札が何枚場に出たか、特定のスートのAがまだ出ていないか、といった情報が戦略を左右します。
最少狙いの戦術
手札が弱い場合は無理にトリックを取らず、最少ボーナスを狙います。リードされたスートの中で最も低いカードを出し、極力トリックを回避しましょう。ただし、リードする番になった場合は低いカードから出して、他のプレイヤーにトリックを取らせます。
バリエーション
ポイントカード制
トリック数ではなく、取ったカードのポイントで競うバリエーションです。A=4点、K=3点、Q=2点、J=1点とし、数字カードは0点です。合計40点を3人で奪い合います。
切り札なし
余った1枚を伏せたまま、切り札なしでプレイするバリエーションです。マストフォローのみのシンプルなルールとなり、より入門者向けになります。
チャレンジモード
各ラウンド開始前に、各プレイヤーが取るトリック数を宣言するルールを追加できます。宣言通りのトリック数を取れた場合はボーナス10点、外れた場合はペナルティなし。ナインティナインのような読み合いの要素が加わります。
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