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🇦🇺

ファイブハンドレッド

Five Hundred
トリックテイキング系|3〜4人|★★★★☆
オーストラリアの国民的カードゲーム。ビッドで取るトリック数とスートを宣言して500点を目指す。

概要

ファイブハンドレッド(500)はオーストラリアで最も広く遊ばれているトランプゲームで、事実上の国民ゲームとも呼ばれています。1904年にアメリカのUnited States Playing Card Companyが発表したゲームで、ユーカーの発展形として設計されました。

3人プレイが基本ですが、2人や4人(2対2)でも遊べます。ここでは3人用のルールを中心に解説します。ビッド(宣言)によって切り札と目標トリック数を決め、500点を先に獲得したプレイヤーが勝利します。

基本ルール

使用カード

33枚を使用します。内訳は以下の通りです。

  • ジョーカー:1枚
  • スペード:A、K、Q、J、10、9、8、7(8枚)
  • クラブ:A、K、Q、J、10、9、8、7(8枚)
  • ハート:A、K、Q、J、10、9、8、7(8枚)
  • ダイヤ:A、K、Q、J、10、9、8、7(8枚)

カードの強さ

切り札スートでは特殊な順位になります(ユーカー系の特徴)。

切り札スートの強さ(例:ハートが切り札の場合):

  1. ジョーカー(最強)
  2. ハートのJ(右バウアー)
  3. ダイヤのJ(左バウアー、同色のJ)
  4. ハートのA
  5. ハートのK
  6. ハートのQ
  7. ハートの10
  8. ハートの9
  9. ハートの8
  10. ハートの7

左バウアーは切り札スートに属するものとして扱われます。例えばハートが切り札の場合、ダイヤのJはハートのカードとして扱います。

切り札以外のスートでは通常の順位(A > K > Q > J > 10 > 9 > 8 > 7)です。ただし左バウアーが抜けたスートではJがありません。

配り方

ディーラーは各プレイヤーに10枚ずつ配り、残り3枚を裏向きでテーブル中央に置きます(キティ)。配り方は3枚-4枚-3枚の順が一般的です。

ビッド(競り)

ビッドの仕組み

ディーラーの左隣から時計回りにビッドを行います。ビッドは「トリック数」と「切り札スート」の組み合わせで宣言します。

ビッドの例:「7スペード」=スペードを切り札にして7トリック以上取る

ビッド一覧と得点

スートの強さ(低い順):スペード < クラブ < ダイヤ < ハート < ノートランプ

トリック数 スペード クラブ ダイヤ ハート ノートランプ
6 40 60 80 100 120
7 140 160 180 200 220
8 240 260 280 300 320
9 340 360 380 400 420
10 440 460 480 500 520

より高い得点のビッドが前のビッドを上回ります。各プレイヤーは前のビッドより高いビッドをするか、パスするかを選びます。パスしたプレイヤーは以降のビッドに参加できません。

ミゼール

「ミゼール」(ノートリック宣言)も選択できます。ミゼールは1トリックも取らないことを目指す宣言で、得点値は250点相当です。ミゼールでは切り札はなく、キティの交換後に手札を全員に公開します。

ビッド不成立

全員がパスした場合、カードを集め直して次のディーラーが配り直します。

ゲームの流れ

  1. ディーラーが各10枚とキティ3枚を配る
  2. ビッドフェーズで最高ビッド者(デクレアラー)を決定
  3. デクレアラーがキティの3枚を手札に加え、不要な3枚を捨てる
  4. デクレアラーの左隣が最初のリードを行う
  5. マストフォローでトリックを進行する
  6. 10トリック終了後にスコアを計算する

キティの処理

デクレアラーはキティ3枚を取って手札に加え(13枚になる)、任意の3枚を裏向きで捨てます。捨てたカードはデクレアラーが取ったトリックに含めます。

トリックの進行

リードプレイヤーが1枚出し、時計回りに各プレイヤーが1枚出します。マストフォローが適用されます。ジョーカーは切り札スートの最強カードとして扱われ、切り札がリードされた際にフォローとして出す必要があります。

ノートランプの場合、ジョーカーはどのスートにも属さない最強のカードです。ジョーカーでリードする場合、プレイヤーはスートを指定します。

スコア計算

デクレアラーの得点

  • ビッド達成:ビッド表の得点を獲得(余分に取ったトリックの追加点はなし)
  • ビッド失敗:ビッド表の得点分を失う(マイナス)
  • ミゼール成功:250点獲得
  • ミゼール失敗:250点を失う

ディフェンダーの得点

デクレアラー以外の2人は、取ったトリック1つにつき10点を獲得します。

勝利条件

累計500点に先に到達したプレイヤーが勝利します。-500点に到達したプレイヤーは脱落(アウト)となります。複数のプレイヤーが同時に500点に達した場合、デクレアラーが優先されます。

戦略・コツ

ビッドの判断

手札にバウアー(ジョーカー、右バウアー、左バウアー)が含まれていれば、それだけで2〜3トリックは確実です。これに加えてサイドスートのAやボイドがあれば、積極的にビッドできます。

キティへの期待

キティの3枚で手札が改善される可能性があります。ただし過度な期待は禁物です。キティに頼らずとも達成できる程度のビッドが安全です。

ノートランプの強さ

ノートランプは同じトリック数なら最も高得点です。各スートにAがある場合や、1つのスートが長い場合はノートランプビッドが有効です。ただし、バウアーのボーナスが使えないため、手札の総合力が高い場合に限ります。

ディフェンスの協力

ディフェンダー2人は協力してデクレアラーのビッドを阻止します。デクレアラーのボイドスートを攻め、切り札を消耗させる戦略が基本です。

バリエーション

4人ファイブハンドレッド(ペア戦)

4人で2対2のチーム戦にする最も一般的なバリエーションです。43枚(通常の33枚に各スートの5、6と、赤の4を追加)を使い、各10枚・キティ3枚で行います。

2人ファイブハンドレッド

2人で遊ぶ場合、各10枚を配りキティ3枚を置きます。残った10枚は使用しません。基本ルールは同じですが、ディフェンダーが1人のためデクレアラー有利になります。

オーストラリアン・ルール

オーストラリアの公式ルールでは、ジョーカーに加えて特別な13枚目のカード(バードと呼ばれる)を含む特殊デッキを使用する場合があります。また、ミゼールの得点が500点(通常の250点の倍)に設定されることもあります。

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