コルポ
概要
コルポ(Corpo)は3人で遊ぶトリックテイキングゲームで、企業間の競争をテーマにしています。「コルポ」はイタリア語で「一撃」を意味し、大きな得点を狙う一発逆転の要素がゲームに組み込まれています。
各プレイヤーは企業のCEOとなり、プロジェクト(トリック)を獲得して利益を最大化します。通常のトリックテイキングに「投資」と「買収」のメカニクスが加わることで、戦略の幅が広がっています。
基本ルール
使用カード
ジョーカーを除く52枚を使用します。各スートは企業部門を表します。
- スペード:技術部門
- ハート:人事部門
- ダイヤ:財務部門
- クラブ:営業部門
カードの強さ:A(最強)> K > Q > J > 10 > 9 > 8 > 7 > 6 > 5 > 4 > 3 > 2(最弱)
カードの価値
各カードにはビジネス価値(得点)が設定されています。
- A:5点(経営幹部)
- K:4点(部長)
- Q:3点(課長)
- J:2点(主任)
- 10:1点
- 9〜2:0点(一般社員)
全カードの合計価値は56点です。
配り方
ディーラーは各プレイヤーに15枚ずつ配ります。残り7枚は「市場」として裏向きでテーブル中央に置きます。
投資フェーズ
配り終わったら、各プレイヤーは手札から2枚を選んで裏向きで自分の前に置きます(投資カード)。投資カードはゲーム中に使用できませんが、ラウンド終了時に特別な得点計算に使われます。
投資後、各プレイヤーの手札は13枚になります。
ゲームの流れ
セットアップ
- 各プレイヤーに15枚ずつ配る
- 市場に7枚を置く
- 各プレイヤーが2枚を投資カードとして伏せる
- ディーラーの左隣が切り札スートを宣言する
切り札の決定
ディーラーの左隣のプレイヤーが切り札スート(主力部門)を宣言します。ただし、ディーラーの右隣のプレイヤーは「ノートランプ(切り札なし)」を宣言することで上書きできます。ノートランプが宣言された場合、そのラウンドは切り札なしでプレイします。
トリックの進行
- ディーラーの左隣が最初のリードを行う
- 時計回りに1枚ずつプレイする
- マストフォローが適用される
- トリックを解決する
- 全13トリックを行う
買収アクション
ゲーム中に特別な「買収」アクションが使用できます。
買収の条件:
- 自分の手番でカードを出す代わりに「買収」を宣言できる
- 市場から1枚引き、その代わりに手札から1枚を市場に裏向きで戻す
- 買収は各プレイヤー1ラウンドにつき2回まで使用可能
- 買収を使った場合でも、そのトリックには通常通りカードを出す必要がある
つまり、買収は手番の前に行う追加アクションです。手札の入れ替えによって不要なカードを処分し、市場から有利なカードを獲得するチャンスがあります。ただし、市場のカードはランダムなため、期待通りのカードが来るとは限りません。
スコア計算
トリックの得点
取ったトリック内のカードの価値(ビジネス価値)を合計します。
投資の得点
ラウンド終了時に投資カードを公開します。投資カードのスートと、取ったトリック数の関係で得点が決まります。
- 投資カードのスートがトリックで最も多く取ったスートと一致:投資カードの価値 × 3
- 一致しない場合:投資カードの価値 × 0(得点なし)
例えば、ダイヤのKを投資し、取ったトリック中でダイヤが最多スートだった場合:4点 × 3 = 12点のボーナスを獲得します。
2枚の投資カードはそれぞれ独立して判定します。
コルポボーナス
1ラウンドで取ったカードの中に同じスートのA、K、Q、Jの4枚全てが含まれていた場合、「コルポ(一撃)」が成立します。
- コルポ成立:追加20点
非常に達成困難ですが、成立すれば大きなボーナスとなります。
ゲームの終了
規定ラウンド数(通常8〜12ラウンド)を行い、累計得点が最も高いプレイヤーが優勝です。あるいは、100点先取ルールでも遊べます。
戦略・コツ
投資カードの選択
投資カードは得点に大きく影響します。自分が多く持っているスートの高いカード(AやK)を投資に回すのが効率的ですが、そのスートの戦力が落ちるジレンマがあります。
安全策は、手札に多い2つのスートから1枚ずつ投資することです。どちらかが最多スートになる確率が高まります。
切り札宣言の戦略
切り札を宣言するプレイヤーは、自分が最も多く持つスートを選ぶのが基本です。ただし、ディーラーの右隣がノートランプで上書きできるため、その可能性も考慮しましょう。
ノートランプを宣言するのは、手札が各スートに分散しており特定スートに偏りがない場合に有効です。各スートのAを複数持っている場合は特にノートランプが有利です。
買収の活用
買収は手札を改善するチャンスですが、ランダム性が高いです。確実に不要なカード(0点の低いカード)を市場に戻し、少しでも良いカードが来ることを期待するのが基本です。
買収のタイミングも重要です。序盤に使えば残りのトリック全体で恩恵を受けられますが、場の情報が少ない状態での判断になります。中盤以降なら必要なカードが明確になりますが、使える機会が減ります。
コルポ狙い
コルポ(同スートA、K、Q、Jの4枚全取り)は20点ボーナスと非常に大きいです。手札にあるスートの絵札が揃っている場合は、積極的にそのスートのトリックを取りに行きましょう。ただし、他のスートのトリックがおろそかになるリスクもあります。
情報管理
出されたカードを記憶し、各スートの残りカードを把握することが重要です。特に投資カードとして場から消えた2枚(各プレイヤー分で計6枚)の影響を考慮しましょう。
バリエーション
敵対的買収
買収アクションを強化し、相手が取ったトリックから1枚を奪える「敵対的買収」を追加するルールです。1ラウンドに1回のみ使用可能で、相手の取ったトリックの山から表向きの一番上のカードを奪い、自分の得点に加えます。
株主総会
各ラウンドの最後に「株主総会」フェーズを追加するバリエーションです。各プレイヤーが取ったトリック数を比較し、最多のプレイヤーは「CEO」として追加5点、最少のプレイヤーは「解雇」として-3点のペナルティを受けます。
2人コルポ
2人で遊ぶ場合、各20枚配り市場12枚で行います。投資カードを3枚にし、買収回数を3回に増やします。
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