44A(ササキ)
概要
44A(ササキ)は日本で生まれた4人用のトリックテイキングゲームです。2対2のペア戦で行われ、ペアの合計得点が44点に最初に到達することを目指します。名前の「44A」は目標点数の44と、エース(A)がゲームで重要な役割を持つことに由来します。考案者のササキ氏にちなんで「ササキ」とも呼ばれます。
トランプ1組(ジョーカーなし52枚)を使用し、4人のプレイヤーが向かい合った者同士でペアを組みます。切り札の決定方法やポイントカードの概念が独特で、日本のトリテ文化を代表するゲームの一つです。
基本ルール
使用カード
標準的な52枚のトランプを使用します。ジョーカーは使いません。
プレイ人数と座席
4人専用です。向かい合ったプレイヤー同士がペアとなります。座席はゲーム開始前にカードを引いて決定するか、任意に決めます。
カードの強さ
各スート内でのカードの強さは以下の通りです(左が最強)。
A > K > Q > J > 10 > 9 > 8 > 7 > 6 > 5 > 4 > 3 > 2
ポイントカード
すべてのカードにポイントがあるわけではなく、特定のカードのみがポイントを持ちます。
- A:4点
- K:3点
- Q:2点
- J:1点
- 10:10点
1スートあたり20点、4スート合計で80点が場に存在します。
ゲームの流れ
配り方
ディーラーが各プレイヤーに13枚ずつ、すべてのカードを配りきります。ディーラーは各ラウンドごとに時計回りに交代します。
切り札の決定
配られた手札を見て、ディーラーの左隣のプレイヤーから順にビッド(宣言)を行います。ビッドでは切り札にしたいスートと、自分のペアで獲得できると宣言するポイント数を示します。
最低ビッドは22点です(全体80点の半分を超える値に近い数字)。前のプレイヤーより高い数字を宣言するか、パスをします。全員がパスした場合は、カードを配り直します。
最も高いビッドをしたプレイヤーのチームがディクレアラー(宣言側)となり、指定したスートが切り札になります。
プレイ
ビッドに勝ったプレイヤーが最初のリード(最初の1枚を出す)を行います。以降は各トリックの勝者が次のリードを行います。
- リードされたスートと同じスートを持っている場合、必ずそのスートを出さなければなりません(マストフォロー)
- フォローできない場合は任意のカードを出せます(切り札を出すことも、別のスートを捨てることも可能)
- 切り札が出された場合、切り札の中で最も強いカードがトリックに勝ちます
- 切り札が出されなかった場合、リードされたスートの中で最も強いカードが勝ちます
13トリックすべてを消化したらラウンド終了です。
得点計算
各ペアが獲得したトリックに含まれるポイントカードの合計を数えます。ディクレアラー側のペアがビッドで宣言した点数以上を獲得できた場合、宣言した点数がそのまま得点として加算されます。
宣言点数に達しなかった場合(セット)、宣言した点数分がペナルティとして減点されます。
ディフェンス側(相手ペア)は、常に実際に獲得したポイント分を得点として受け取ります。
勝利条件
複数ラウンドを行い、いずれかのペアの累計得点が44点以上に到達した時点で、そのペアの勝利です。両チームが同時に44点以上に達した場合、ディクレアラー側が優先されます。
戦略・コツ
ビッドの判断
手札のポイントカード(A、K、Q、J、10)の枚数と強さを数え、切り札候補のスートが長い(枚数が多い)かどうかを確認します。切り札が5枚以上あり、AやKを含んでいれば積極的にビッドできます。
パートナーの手札は見えませんが、平均して20点程度は期待できるため、自分の手札で確実に取れるポイントに20点前後を加えた数字を目安にビッドしましょう。
リードの選択
切り札を序盤から出してしまうと終盤にコントロールを失います。まずはサイドスート(切り札以外のスート)のAやKでトリックを取り、相手の切り札を温存させない展開を作りましょう。
ペアワーク
パートナーがリードしたスートには、できるだけ高いポイントカードを乗せて得点を集中させます。逆に相手チームがリードしたトリックでは、ポイントのない低いカードを捨てるのが基本です。
10のカードの扱い
10は1枚で10点という非常に高い価値を持ちます。Aで確実にトリックを取れる場面で10を回収するのが理想的です。逆に、相手に10を取られると大きな失点になるため、10を持つスートではリードのタイミングに注意が必要です。
バリエーション
目標点数の変更
44点ではなく、66点や100点を目標にするバリエーションがあります。長時間じっくり遊びたい場合に適しています。
ノートランプビッド
切り札なし(ノートランプ)を宣言するルールを加えることもあります。ノートランプは通常のビッドより高い扱いとなり、同じ点数ならノートランプが優先されます。切り札がないため、各スートのAが非常に強力になります。
3人プレイ
3人で遊ぶ場合、各プレイヤーに17枚配り、1枚を伏せて場に置きます。ペア戦ではなく個人戦となり、ビッドに勝ったプレイヤーが伏せ札を手札に加えて不要な1枚を捨てます。目標点数も調整されます。
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