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🇫🇷

ピケ

Piquet
トリックテイキング系|2人|★★★★☆
16世紀から続くフランスの伝統的2人用ゲーム。宣言フェーズとプレイフェーズの二段構成で深い戦略性。

概要

ピケはフランスで16世紀頃から遊ばれてきた2人専用のトリックテイキングゲームです。通常の52枚デッキから2〜6を除いた32枚(7〜A)を使用します。宣言(デクラレーション)フェーズとプレイフェーズの2段階構成が特徴で、カードの組み合わせによる得点と、トリック獲得による得点の両方を競います。

6ディール(パルティ)を1セットとして行い、合計得点の高いプレイヤーが勝者となります。戦略性が高く、手札管理と宣言のタイミングが勝敗を大きく左右します。

基本ルール

使用カード

7、8、9、10、J、Q、K、Aの各4スート、計32枚を使います。カードの強さはA(最強)からK、Q、J、10、9、8、7(最弱)の順です。

ディーラーの決定

カードを1枚ずつ引き、低い方がディーラー(ヤンガーハンド)となります。高い方がエルダーハンド(先手)です。ディーラーは毎ディール交代します。

配り方

ディーラーは各プレイヤーに12枚ずつ配ります。残り8枚はタロン(山札)として中央に置きます。タロンは上5枚がエルダーハンド用、下3枚がヤンガーハンド用です。

ゲームの流れ

1. カード交換(エクスチェンジ)

エルダーハンドは手札から最低1枚、最大5枚を捨て、タロンの上5枚から同数を引きます。使わなかったタロンのカードは確認できます。

次にヤンガーハンドは手札から最大3枚を捨て、タロンの残りから同数を引きます。ヤンガーハンドは交換しないことも選択できます。

2. 宣言フェーズ(デクラレーション)

宣言は3つのカテゴリーで順番に行います。各カテゴリーでエルダーハンドが先に宣言し、ヤンガーハンドが同等以上の宣言で対抗できます。

ポイント(Point)

同じスートのカードの枚数を宣言します。最も多くの同スートカードを持つプレイヤーが得点します。

  • 同枚数の場合は、そのカード群の合計点(A=11、絵札=10、数札=額面)で比較
  • 勝者はカード枚数と同じ点数を獲得(例:5枚なら5点)

シークエンス(Sequence)

同スートの連続するカードの枚数を宣言します。3枚以上の連番が対象です。

  • 3枚連番(ティアス):3点
  • 4枚連番(カトリエーム):4点
  • 5枚連番(サンキエーム):15点
  • 6枚連番:16点
  • 7枚連番:17点
  • 8枚連番:18点

最長のシークエンスを持つプレイヤーが得点します。同じ長さの場合はシークエンスの最高カードで比較します。勝者は最良のシークエンスだけでなく、すべての有効なシークエンスの点数を獲得できます。

セット(Set)

同じランクのカード3枚または4枚の組み合わせを宣言します。10以上のカード(10、J、Q、K、A)のみが対象です。

  • 3枚組(トリオ):3点
  • 4枚組(カトルジエーム):14点

最も高いセットを持つプレイヤーが得点します。4枚組は常に3枚組に勝ちます。同じ枚数の場合はランクで比較します。勝者はすべての有効なセットの点数を獲得できます。

3. プレイフェーズ(トリック)

エルダーハンドが最初のリードを行います。マストフォロー(リードされたスートと同じスートを持っていれば出す必要がある)が適用されます。切り札はありません。

各トリックはリードスートの最高カードを出したプレイヤーが取ります。

  • トリックをリードするたびに1点
  • トリックを取るたびに1点(ただし最後のトリックは2点)

スコア計算

基本得点

宣言フェーズの各カテゴリーとトリック獲得の合計が基本得点です。

特別ボーナス

ルピック(Repique)

宣言フェーズだけで(プレイ前に)30点以上に達したプレイヤーは、60点のボーナスを得ます。ただし相手が宣言で1点でも獲得している場合は無効です。

ピック(Pique)

エルダーハンドがプレイ開始後に30点に達し、かつヤンガーハンドがまだ1点も取っていない場合、30点のボーナスを得ます。

カポ(Capot)

12トリックすべてを取ったプレイヤーは、通常のトリック得点の代わりに40点を獲得します。

パルティの勝敗

6ディール終了後、合計得点の高いプレイヤーが勝者です。両者とも100点未満の場合、高い方の得点から低い方を引いた値に100を足した点数が勝者の最終スコアです。両者とも100点以上の場合も同様に差に100を加えます。一方だけ100点未満(ルブリコン未達成)の場合、両者の得点を合算し100を足した点数が勝者の最終スコアとなります。

戦略・コツ

交換の判断

エルダーハンドは5枚まで交換できるため、宣言に有利な手札を積極的に狙えます。長いシークエンスやセットが見込める場合は、不要なカードを大胆に捨てましょう。

ヤンガーハンドは交換枚数が3枚と少ないため、すでにある程度まとまった手札の補強に使うのが効果的です。

宣言の戦略

ポイントとシークエンスは密接に関連しています。1つのスートを集中して集めることで両方のカテゴリーで得点を狙えます。

相手の宣言内容から手札を推測することも重要です。相手が7枚のスペードでポイントを宣言した場合、スペードの残りカードはほぼ相手が持っていると判断できます。

プレイの判断

エルダーハンドはリード権があるため、長いスートから攻めて相手のフォローを枯渇させる戦略が有効です。

ピックのボーナスを狙える状況では、序盤から積極的にトリックを取りに行きましょう。逆に相手にピックを取られそうな場合は、早めに1トリック確保することが防御として重要です。

カポの攻防

12トリックすべて取れる可能性がある場合は積極的に狙いましょう。40点のボーナスは非常に大きいです。逆にカポを狙われていると感じたら、確実に1トリック取れるカードを温存しておくことが重要です。

バリエーション

オルビス

タロンの交換をなくし、配られた12枚のみでプレイする簡略版です。宣言とプレイのルールは通常通りです。

セゾン

12ディールを1セットとして行うバリエーションです。より長いスパンで戦略を組み立てる必要があります。

ピケ・ノルマン

ジョーカーを含む33枚で遊ぶ変則ルールです。ジョーカーは最強のカードとして扱われ、どのスートにも属さない特殊なカードです。

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