メインコンテンツへスキップ
🏔️

ゴニンカン

Goninkan
トリックテイキング系|5人|★★★★☆
青森県五所川原発祥の5人用トリックテイキング。日本独自の進化を遂げた本格ゲーム。

概要

ゴニンカン(五人関)は青森県五所川原市を中心に東北地方で広く遊ばれている、5人用のトリックテイキング系トランプゲームです。日本独自のトランプゲームとして長い歴史を持ち、地域の大会が開催されるほど根強い人気があります。

ナポレオンと同様に競りによってチームが決まる仕組みですが、ゴニンカン独自のルールとして「切り札の5が最強」「絵札の獲得枚数で勝敗を決める」などの特徴があります。チーム分けは毎回変わるため、プレイヤー間の駆け引きと読み合いが非常に深いゲームです。

使用するのはジョーカーを含む53枚のカードです。

基本ルール

使用カード

ジョーカー1枚を含む53枚を使用します。各プレイヤーに10枚ずつ配り、残り3枚は場に伏せて「きつね」と呼びます。

カードの強さ

切り札スートのカードの強さは以下の特殊な順です。

  1. 切り札の5(ゴニンカンにおける最強カード)
  2. ジョーカー
  3. 切り札のJ(正ジャック)
  4. 同色もう一方のスートのJ(裏ジャック)
  5. 切り札のA
  6. 切り札のK
  7. 切り札のQ
  8. 切り札の10〜2(5を除く、数字順に強い)

切り札以外のスートでは、通常の強さ順(A、K、Q、J、10、9、...、2)が適用されます。ただし裏ジャック(切り札と同色のもう一方のスートのJ)は常に切り札として扱われます。

絵札の数え方

勝敗は絵札(J、Q、K、A)とジョーカーの獲得枚数で決まります。全部で17枚あります(各スート4枚×4スート+ジョーカー1枚、ただし裏ジャックは切り札扱いのため計算上は17枚)。

チーム構成

競り(ビッド)に勝ったプレイヤーが「大将」となり、副官を1人指名します。大将と副官の2人チーム(攻撃側)対残り3人(守備側)で戦います。

ゲームの流れ

配札

  1. ディーラーが各プレイヤーに10枚ずつ配る
  2. 残り3枚を場の中央に伏せて置く(きつね)

競り(ビッド)

ディーラーの左隣から時計回りに競りを行います。

  1. 各プレイヤーは切り札にしたいスートと獲得目標の絵札枚数を宣言する
  2. 最低ビッドは「11枚」(地域によって異なる)
  3. 前の人より高い枚数を宣言するか、パスする
  4. 全員パスした場合は配り直し
  5. 最も高い枚数を宣言したプレイヤーが大将となる

きつねの取得と副官指名

  1. 大将はきつね(伏せられた3枚)を手札に加える
  2. 不要な3枚を伏せて捨てる(捨てた3枚の中の絵札は大将側の得点に含まれる)
  3. 切り札スートを確定させる
  4. 副官として指名するカードを宣言する(例:「ハートのA」)
  5. 指名されたカードを持つプレイヤーが副官となるが、正体は明かさない

トリックプレイ

  1. 大将が最初のリードを行う
  2. 時計回りに1枚ずつカードを出す
  3. リードされたスートと同じスートを持っていれば必ず出す(マストフォロー)
  4. フォローできない場合は任意のカードを出せる
  5. 各トリックの勝者は以下で決まる
    • 切り札が出ている場合:最も強い切り札を出したプレイヤー
    • 切り札がない場合:リードスートで最も強いカードを出したプレイヤー
  6. トリック勝者が次のリードを行う
  7. 10トリック全てを消化する

勝敗判定

全トリック終了後、大将チーム(大将+副官)が獲得した絵札の枚数を数えます。

  • 宣言枚数以上の絵札を獲得していれば大将チームの勝利
  • 宣言枚数未満であれば守備側の勝利

得点計算

複数ゲームを通して遊ぶ場合、以下のように得点をつけます。

  • 大将チーム勝利:大将は+宣言枚数、副官は+宣言枚数の半分(端数切り上げ)
  • 大将チーム敗北:大将は−宣言枚数、副官は−宣言枚数の半分
  • 守備側は勝敗に関わらず±0(地域ルールにより変動あり)

戦略・コツ

競りの判断

手札に切り札の5やジョーカーがあれば積極的に競りに参加できます。特に切り札の5は最強カードであり、これを持っているだけで2〜3枚の絵札獲得が見込めます。

目安として、切り札候補のスートで5枚以上のカードがあり、かつ高札(5、J、A)が2枚以上あれば、11〜12枚程度のビッドが妥当です。

副官の選び方

副官には自分が持っていないスートの高いカード(特にA)を指名するのが基本です。これにより、そのスートでの攻撃力を補えます。

ただし、あえて自分が持っているカードを指名して「副官なし」の状態を作り、きつねに捨てたカードの絵札を確保する戦術もあります。

切り札の5の使いどころ

切り札の5は最強カードですが、使うタイミングが重要です。相手が高得点のトリックを取ろうとしている場面で投入し、複数の絵札を一度に回収するのが理想的です。

序盤で切り札の5を使ってしまうと、終盤に切り札での制圧力が下がるため注意が必要です。

守備側の戦略

守備側3人は協力して大将チームの目標達成を阻止します。副官が誰かを早めに見抜き、副官に絵札を取らせないようにプレイします。

副官の正体を推測するには、大将を助けるような不自然なプレイ(わざと負けるカードを出す、大将のトリックに絵札を乗せるなど)を観察しましょう。

バリエーション

3人用ゴニンカン

3人で遊ぶ場合は各プレイヤーに17枚ずつ配り、残り2枚をきつねとします。大将1人対守備2人の個人戦形式になり、副官はいません。

宣言なしルール

カジュアルに遊ぶ場合、競りを省略して切り札のみを決める簡略版があります。大将制度がなく、個人戦で最も多くの絵札を取ったプレイヤーが勝者となります。

五所川原ルール

五所川原の公式大会で採用されるルールでは、ビッドの最低枚数や得点配分に細かい規定があります。また、ジョーカーの扱い(リードされた場合にフォロー義務が発生するかどうか)についても独自の取り決めがあります。

コメント (0)

コメントはまだありません。最初のコメントを投稿してみましょう!

不適切なコメントは管理者が削除します