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イタリアン・ホイスト

Italian Whist
トリックテイキング系|3人|★★★☆☆
イタリア風ホイスト。3人で遊ぶトリックテイキングで、手軽ながら戦略的な判断が求められる。

概要

イタリアン・ホイスト(Italian Whist / Tresette con l'Asso)はイタリアのトリックテイキングゲーム「トレセッテ」の系譜に連なる3人用ゲームです。イタリアではカフェや家庭で日常的に遊ばれており、シンプルなルールの中に深い読み合いが詰まっています。

最大の特徴は、前半は手札が見えない「暗闘」フェーズ、後半は手札が公開される「明闘」フェーズの二段階でプレイが進むことです。情報が増える後半に向けて、前半でいかに有利な状況を作るかが勝負のカギとなります。

基本ルール

使用カード

40枚デッキを使用します。通常の52枚から各スートの10、9、8を除きます(イタリア式)。または各スートの8、9、10を除いた40枚(スペイン式)を使用します。

カードの強さ(高い順):3 > 2 > A > K > Q > J > 7 > 6 > 5 > 4

イタリアのトリックテイキングでは3と2がA以上の強さを持つのが特徴です。

カードポイント

  • A:1点
  • 3:1点(ただしカードとしては最強)
  • 2:1点
  • K、Q、J:各1/3点(3枚で1点)
  • 7〜4:0点

各スートのポイント合計は3と1/3点で、全体で13と1/3点です。端数の処理として、最後のトリックを取ったプレイヤーに追加1点(合計14点相当にする場合もある)を与えるルールが一般的です。

配り方

ディーラーは各プレイヤーに13枚ずつ配り、残り1枚を表向きでテーブルに置きます。このカードのスートが切り札となります。表向きのカードはディーラーの手札に加えられ、ディーラーは不要な1枚を裏向きで捨てます(結果として各13枚)。

ゲームの流れ

前半:暗闘フェーズ

  1. ディーラーの左隣が最初のリードを行う
  2. 各プレイヤーは手札を見ながら通常通りプレイする
  3. マストフォローが適用される
  4. 前半は手札の残りが7枚になるまで続ける(6トリック分)

後半:明闘フェーズ

  1. 残り7枚になったら、全プレイヤーが手札をテーブルに表向きで公開する
  2. 全員の手札が見える状態で残り7トリックを行う
  3. マストフォローは引き続き適用される

トリックの解決

リードスートの最も強いカード、または切り札が出ている場合は最も強い切り札がトリックを取ります。トリックを取ったプレイヤーが次のリードを行います。

全13トリック終了後、取ったカードのポイントを計算します。

スコア計算

ポイントの集計

各プレイヤーは取ったトリック内のカードポイントを合計します。

  • A、3、2:各1点
  • 絵札(K、Q、J):各1/3点
  • 数字札(7〜4):0点

簡易計算

端数を避けるため、以下の簡易方式を使うこともできます。

  • A、3、2:各3点
  • K:2点
  • Q:1点
  • J:1点
  • その他:0点

この場合、全体の合計は52点になります。

ゲームの勝利

複数ラウンドを行い、累計得点が一定値(通常31点または51点)に先に到達したプレイヤーが勝利します。

戦略・コツ

前半の情報収集

暗闘フェーズでは相手の手札が見えないため、出されたカードから相手の手札を推測します。あるスートをフォローできないプレイヤーはそのスートがボイドだと分かります。この情報は後半の明闘フェーズで大きなアドバンテージになります。

後半の計画的プレイ

明闘フェーズでは全員の手札が見えるため、残りの7トリックの結果をほぼ完全に計算できます。リードの順番と手札の組み合わせから最適なプレイを導き出しましょう。

切り札の温存

切り札は後半に温存するのが基本戦略です。後半は全員の手札が見えるため、切り札を持っていることが最大の武器になります。前半で切り札を使い切ってしまうと、後半で主導権を失います。

3と2の使いどころ

3と2は各スートの最強カードです。特に切り札の3と2は非常に価値が高く、終盤まで温存すると確実にトリックを取れます。ただし、ポイント的にはAと同じ1点なので、無理に温存するよりも効率的なタイミングで使うことも大切です。

サインプレイ

イタリアのカードゲームの伝統として、特定のカードの出し方で味方(この場合は将来の自分)に情報を伝える「サインプレイ」があります。3人戦では直接の味方はいませんが、自分の強いスートを示すように高いカードからプレイすることで、相手に圧力をかけることができます。

ボイドの作成

前半で特定のスートを使い切り、後半でそのスートがリードされた際に切り札を投入できる状態を作ります。後半では手札が公開されるため、ボイドの有無は全員に知られますが、それでも切り札を投入できるアドバンテージは大きいです。

バリエーション

切り札なし

切り札を設定しないバリエーションです。余った1枚は使用せず、純粋にマストフォローのみでプレイします。カードの強さだけで勝負するためよりシンプルになります。

2人イタリアン・ホイスト

2人で遊ぶ場合、各13枚配り残り14枚を山札とします。前半は山札からカードを引きながらプレイし、山札がなくなったら後半の明闘フェーズに入ります。

パートナーシップ(4人)

4人で2対2のペア戦にするバリエーションです。向かい合った2人がチームとなり、チームの合計ポイントで競います。パートナーへのサインプレイがより重要になります。

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