御三卿
概要
御三卿(ごさんけ)は1人で遊べるトリックテイキングゲームです。プレイヤーは自分の手札と、3人のダミープレイヤー(御三卿)の手札を管理しながらトリックを取り合います。ソロプレイでありながらトリックテイキングの駆け引きを味わえる、ユニークなゲームデザインが特徴です。
名前の「御三卿」は江戸時代の徳川将軍家の三家(田安家・一橋家・清水家)に由来し、3つのダミーハンドを指しています。
基本ルール
使用カード
ジョーカーを除く52枚のトランプを使用します。カードの強さはA(最強)> K > Q > J > 10 > ... > 2(最弱)の順です。
スートの役割
4つのスート(ハート、ダイヤ、クラブ、スペード)を使います。毎ラウンド、切り札スートが1つ決まります。切り札はどのスートよりも強く、切り札同士では数字の大きい方が勝ちます。
勝利条件
13トリックのうち、プレイヤーの手で7トリック以上取れれば勝利です。
ゲームの流れ
準備
- 52枚をシャッフルする
- 4つの手札に13枚ずつ配る
- 1つがプレイヤーの手札、残り3つがダミー(御三卿)の手札
- プレイヤーの手札は表向き、ダミーの手札は裏向きに置く
- 山札の一番上のカードのスートが切り札となる(山札がない場合はスペードが切り札)
配り方の詳細
カードを1枚ずつ4か所に配ります。プレイヤー位置を南、ダミー3人を西・北・東とします。南(プレイヤー)から時計回りに1枚ずつ、全員に13枚配り切ります。
トリックの進行
- 最初のトリックはプレイヤー(南)がリードする
- プレイヤーが1枚出す
- 次に西のダミーが1枚出す(ダミーのカードをめくり、ルールに従って自動的に処理する)
- 北のダミーが1枚出す
- 東のダミーが1枚出す
- 4枚の中で最も強いカードを出した側がトリックを取る
- トリックを取った側が次のリードを行う
ダミーの出し方
ダミーの手札は裏向きのため、手札の一番上をめくって出します。めくったカードがリードのスートと一致すればそのまま出します。一致しない場合もそのまま出します(ダミーは手札を選べない)。
ただしバリエーションとして、ダミーの手札を表向きにし、フォロールール(リードと同じスートがあれば必ず出す)に従って最も強いカードを出すルールもあります。
フォロールール
リードされたスートと同じスートのカードを持っている場合、必ずそのスートから出さなければなりません(マストフォロー)。同じスートがない場合は任意のカードを出せます。切り札を出すこともできます。
トリックの勝敗判定
リードスートのカードの中で最も強いカードがトリックを取ります。ただし切り札が出ている場合は、切り札の中で最も強いカードがトリックを取ります。
戦略・コツ
切り札の管理
切り札は最も強力な武器です。序盤から無駄遣いせず、確実にトリックを取りたい場面で使いましょう。特に中盤以降、相手の切り札が枯渇した状態で切り札を出せれば確実にトリックを取れます。
リードスートの選択
自分がリードする際は、自分が最も枚数を多く持つスートを選ぶと有利です。ダミーがそのスートを持っていない可能性が高まり、弱いカードで勝てるチャンスが増えます。
ダミーの手札を推測する
ダミーの手札が裏向きの場合、すでに出たカードから残りのカードを推測できます。中盤以降はこの推測が勝敗を分けます。
AやKは早めに使う
トリックテイキングでは高いカードほど確実にトリックを取れます。AやKはリードすればほぼ確実に取れるため、序盤に使って確実にトリック数を稼ぎましょう。
弱いスートのボイドを作る
特定のスートのカードを早めに使い切り(ボイド状態)、そのスートがリードされたときに切り札で取れるようにするのも有効な戦略です。
バリエーション
表向きダミー
ダミーの手札をすべて表向きにして遊ぶモードです。情報が完全に公開されるため、純粋なパズルとして楽しめます。難易度は下がりますが、最適解を見つける面白さがあります。
目標トリック変動制
勝利に必要なトリック数を8や9に上げるハードモードです。より精密なプレイが求められ、上級者向けのチャレンジとなります。
切り札なしモード
切り札を設定しないバリエーションです。各スートが平等な状態で戦うため、手札の数字の強さがより重要になります。
御三卿は1人でトリックテイキングの戦略性を存分に味わえる貴重なゲームです。普段は対人で遊ぶトリックテイキングの練習にもなるため、ソロプレイの合間にぜひ挑戦してみてください。
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