ジャーマンホイスト
概要
ジャーマンホイスト(German Whist)は2人専用のトリックテイキングゲームです。ホイスト系ゲームの中でも特に2人プレイに適したルールとなっており、前半で手札を整え、後半でトリックを競うという二段構成が特徴です。
ジョーカーを除く52枚のカードを使用し、1ゲーム約15〜20分で遊べます。運の要素はありますが、手札管理と推理力が勝敗を大きく左右する実力派のゲームです。
基本ルール
使用カード
ジョーカーを除く52枚のトランプを使用します。カードの強さはA(最強)> K > Q > J > 10 > 9 > ... > 2(最弱)です。
切り札
配り終わった後、山札の一番上のカードを表向きにします。そのカードのスートがそのゲームの切り札となります。表にしたカードは山札の一番上に戻します。
勝利条件
後半戦(山札がなくなった後)に取ったトリック数が多い方が勝ちです。前半戦で取ったトリックは得点になりません。
ゲームの流れ
準備
- 52枚をシャッフルする
- 各プレイヤーに13枚ずつ配る
- 残りの26枚を裏向きの山札としてテーブル中央に置く
- 山札の一番上を表向きにし、切り札スートを確認する
前半戦(山札があるフェーズ)
前半戦は13トリック行います。この間に取ったトリックは得点にはなりませんが、手札を強化するための重要なフェーズです。
- ノンディーラー(配られた側でない方)が最初のリードを行う
- リードされたスートをフォローしなければならない(マストフォロー)
- フォローできない場合は任意のカードを出せる
- 切り札が出ていればその中で最大のカード、出ていなければリードスートの最大のカードがトリックを取る
- トリックを取ったプレイヤーが山札の一番上(表向き)のカードを手札に加える
- 負けた方が次の1枚(裏向き)を手札に加える
- 新たに山札の一番上を表向きにする
- トリックを取った方が次のリードを行う
この手順を山札がなくなるまで(13トリック)繰り返します。
後半戦(山札がないフェーズ)
山札がなくなった時点で、各プレイヤーの手札は再び13枚ずつになっています。ここからの13トリックが本番です。
- 前半最後のトリックを取ったプレイヤーがリードする
- マストフォローのルールは前半と同じ
- 各トリックの勝者を記録する
- 13トリックすべてが終わったら、後半戦のトリック数を比較する
- より多くのトリックを取ったプレイヤーが勝利
引き分け
後半戦でトリック数が同じ(6.5は存在しないため、6対7にならない限り引き分けはありません)場合は引き分けとしますが、実際には13トリックのため必ずどちらかが7以上取ります。
戦略・コツ
前半戦の重要性
前半で取ったトリック自体は得点になりませんが、山札の表向きカードを手に入れるチャンスが生まれます。表向きのカードが強いカード(Aや切り札など)であれば、そのトリックを積極的に取りに行きましょう。
表向きカードの見極め
山札の表向きカードが弱いカード(2や3など)の場合、わざとトリックを負けて裏向きのカードに賭ける選択もあります。裏向きのカードが何かはわかりませんが、表向きが弱い場合はリスクを取る価値があります。
手札の構成を意識する
後半戦では13トリック中7トリック以上取る必要があります。前半で切り札やAを集め、後半に備えた手札構成を目指しましょう。
ボイドの作成
前半戦で特定のスートを使い切り、後半戦でそのスートがリードされたときに切り札を使えるようにするのは強力な戦略です。ただし相手も同じことを考えているため、切り札スートの管理も重要です。
相手のカードを推理する
前半戦でお互いが出したカードを記憶しておくことで、後半戦での相手の手札をかなりの精度で推測できます。特に切り札の残り枚数を把握することが勝敗に直結します。
後半の序盤でAを使う
後半戦でAを持っていれば、リードすることで確実にトリックを取れます。序盤のうちに確実なトリックを稼ぎ、後半はカウントで圧倒する流れが理想的です。
バリエーション
スコア制
1ゲームで終わらず、複数ゲームを通してスコアを累計するバリエーションです。勝者は後半で取ったトリック数から7を引いた差分をポイントとして獲得します。先に一定ポイントに達したプレイヤーが総合勝者となります。
切り札なしモード
切り札を設定せず、純粋にリードスートの強さだけで競うバリエーションです。各スートが平等になるため、手札のバランスがより重要になります。
ジャーマンホイストは2人用トリックテイキングの入門として最適なゲームです。前半で手札を整え後半で勝負するという構造が、深い戦略性を生み出しています。
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