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ボヘミアン・シュナイダー

Bohemian Schneider
トリックテイキング系|2人|★★★☆☆
チェコ発祥の2人用トリックテイキング。切り札なしで始まり、途中で切り札が決まるユニークな展開。

概要

ボヘミアン・シュナイダー(Bohemian Schneider)はチェコ(旧ボヘミア地方)発祥の2人専用トリックテイキングゲームです。名前の「シュナイダー」はドイツ語で「仕立屋」を意味し、カードゲーム用語では大差での敗北を指します。

32枚の少ないカードで遊ぶため展開が速く、ジャーマンホイストに似た前半・後半の二段構成が特徴です。切り札の選択に独自のメカニズムがあり、短時間で濃密な駆け引きが楽しめます。

1ゲーム約15分で遊べます。

基本ルール

使用カード

通常のトランプ52枚から、各スートの7, 8, 9, 10, J, Q, K, Aの8枚ずつ、合計32枚を使用します。2〜6のカードは使いません。

カードの強さ

A(最強)> K > Q > J > 10 > 9 > 8 > 7(最弱)の順です。

カードの得点

  • A: 11点
  • 10: 10点
  • K: 4点
  • Q: 3点
  • J: 2点
  • 9, 8, 7: 0点

全32枚の合計得点は120点です。各スートに30点ずつ含まれます。

勝利条件

カードの得点を合計し、61点以上取ったプレイヤーが勝利です。90点以上取ると「シュナイダー」(大勝)となり、2勝分としてカウントされます。

ゲームの流れ

準備

  1. 32枚をシャッフルする
  2. 各プレイヤーに3枚ずつ2回配り、手札を6枚にする
  3. 次の1枚を表向きにして切り札スートを決定する
  4. その表向きカードを山札の一番下に差し込む
  5. 残りの20枚を裏向きの山札とする

切り札の交換

手札に切り札スートの7を持っているプレイヤーは、山札の一番下にある表向きの切り札カードと交換できます。この交換はゲーム中いつでも(自分がトリックを取った直後に)行えます。切り札の7が弱いカードであるため、より強い切り札を手に入れるチャンスとなります。

前半(山札があるフェーズ)

  1. ノンディーラーが最初のリードを行う
  2. フォロー義務なし: どのカードでも自由に出せる
  3. 2枚の強い方がトリックを取る
  4. 同じスートなら数字の大きい方が勝ち
  5. 異なるスートで切り札が含まれていれば切り札が勝ち
  6. 異なるスートで切り札がなければリードしたカードが勝ち
  7. トリックを取ったプレイヤーが山札から1枚引き、負けた方が1枚引く
  8. 手札を常に6枚に保つ
  9. 山札がなくなるまで繰り返す

後半(山札がないフェーズ)

山札がなくなったらルールが変わります。

  1. マストフォロー: リードスートと同じスートがあれば必ず出す
  2. マストウィン: フォローする場合、勝てるカードがあれば出さなければならない
  3. フォローできない場合、切り札があれば切り札を出さなければならない
  4. 切り札もない場合は任意のカードを出す
  5. 手札がなくなるまで続ける

得点計算

すべてのトリックが終わったら、各プレイヤーが取ったカードの得点を合計します。最後のトリックを取ったプレイヤーには追加の10点が与えられます(ラストトリックボーナス)。これにより合計得点は130点となります。

66点以上で勝利、91点以上でシュナイダー(2勝分)です。

戦略・コツ

前半で手札を整える

前半はフォロー義務がないため、手札の整理に最適です。弱いカードで負けトリックを取り、山札から新しいカードを引いて手札を強化しましょう。

切り札の7の交換タイミング

切り札の7を持っている場合、交換のタイミングが重要です。表向きの切り札が強い場合は早めに交換しましょう。ただし、相手にその情報を悟られるリスクもあります。

Aと10の確保

A(11点)と10(10点)は最も得点が高いカードです。これらを含むトリックを確実に取ることが勝利への近道です。特に切り札のAと10は絶対的な強さを持ちます。

前半での様子見

前半はフォロー義務がないため、弱いカードで相手の出方を探れます。相手が切り札を何枚持っているか、どのスートが強いかを前半のうちに把握しましょう。

後半のマストウィンに備える

後半はマストウィンのため、高いカードを持っていると強制的に出さなければなりません。これを利用して、相手のAや10をマストウィンで引き出す戦術があります。

ラストトリックボーナスを意識する

最後のトリックの10点ボーナスは大きいです。終盤に切り札を残しておくことで、ラストトリックを確実に取れる確率が上がります。

得点カードの記憶

32枚と少ないため、出たカードを記憶することが比較的容易です。特に各スートのAと10がどこに行ったかを追跡しましょう。

バリエーション

シュナップセン(66)

ボヘミアン・シュナイダーと類似のオーストリアのゲームです。20枚デッキ(各スート5枚)で遊び、先に66点に達したプレイヤーが勝ちます。婚姻(KとQのペア宣言で得点)のルールが追加されています。

マリアージュ追加ルール

ボヘミアン・シュナイダーにもマリアージュ(同じスートのKとQを手札に持っていることを宣言する)ルールを追加できます。切り札のマリアージュで40点、それ以外のスートで20点を即座に獲得します。宣言はトリックを取った直後にのみ可能です。

3ゲーム制

3ゲーム先取制で遊ぶバリエーションです。シュナイダー(91点以上)は2勝分、シュヴァルツ(全トリック獲得)は3勝分としてカウントします。逆転の可能性が残るため、最後まで緊張感が続きます。

ボヘミアン・シュナイダーは中央ヨーロッパで長く愛されてきたゲームです。32枚という少ないカードの中に、前半の自由な駆け引きと後半の厳密なルールが凝縮されており、短時間で密度の高いゲーム体験が得られます。

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