ドゥビトー
概要
ドゥビトー(Dubito)は4人で遊ぶ、ブラフ(はったり)とトリックテイキングを組み合わせた独特なトランプゲームです。イタリア発祥とされ、名前はラテン語の「疑う」に由来します。ジョーカーを除く52枚を使用します。
通常のトリックテイキングと異なり、プレイヤーはカードを裏向きに出し、自分が出したカードの内容を宣言します。他のプレイヤーはその宣言が嘘だと思えば「ドゥビトー(疑い)」をコールできます。嘘を見抜けば有利になりますが、正直な宣言を疑ってしまうとペナルティを受けます。
基本ルール
使用カード
ジョーカーを除く52枚を使用します。カードの強さは A(最強)> K > Q > J > 10 > 9 > 8 > 7 > 6 > 5 > 4 > 3 > 2(最弱)です。
配り方
各プレイヤーに13枚ずつ配ります。配る前にスートをランダムに1つ選び、そのラウンドの切り札とします(カードを1枚めくって決めるのが一般的です)。
得点カード
各トリック内のカードで以下の得点が発生します。
- A:4点
- K:3点
- Q:2点
- J:1点
- 10〜2:0点
1ラウンドの合計得点は40点です。
ゲームの流れ
1. リード
ディーラーの左隣からプレイを開始します。リードプレイヤーは手札から1枚を裏向きに場に出し、そのカードのスートと数値を口頭で宣言します。
宣言は本当でも嘘でも構いません。例えば実際にはハートの3を出していても「スペードのA」と宣言できます。
2. ドゥビトーのコール
リード後、他の3人のプレイヤーは順番に「ドゥビトー」をコールするかどうかを決めます。
- 誰かがドゥビトーをコールした場合、出されたカードを表にします
- 宣言が嘘だった場合:出したプレイヤーがペナルティとして場のカードを全て手札に加える
- 宣言が真実だった場合:コールしたプレイヤーがペナルティとして場のカードを全て手札に加える
- 誰もコールしなかった場合、宣言された内容が事実として扱われ、プレイが続行します
3. フォロー
ドゥビトーが発生しなかった場合、残りのプレイヤーも同様に1枚ずつ裏向きに出して宣言します。宣言では必ずリードされた(と宣言された)スートをフォローしなければなりません。
各プレイヤーの宣言に対してもドゥビトーをコールできます。
4. トリックの解決
全員がカードを出し終え、ドゥビトーが発生しなかった場合、宣言された内容に基づいてトリックの勝者を決めます。カードは表にしません。
- 切り札が宣言された場合、最も強い切り札の宣言者がトリックを取る
- 切り札が宣言されなかった場合、リードスートで最も強い宣言をしたプレイヤーがトリックを取る
トリックを取ったプレイヤーが次のリードを行います。
5. ラウンド終了
全13トリックが終了するか、ドゥビトーの連鎖で1人のプレイヤーの手札が26枚以上になった場合にラウンド終了です。
各プレイヤーは実際に獲得したトリック内のカード(表にせず獲得した分は宣言通りの内容として計算)の得点を合計します。
6. ゲーム終了
通常5ラウンドをプレイし、累計得点が最も高いプレイヤーが勝利します。
戦略・コツ
ブラフのタイミングが最も重要です。序盤は他プレイヤーの手札が多く、ドゥビトーされるリスクが低いため、嘘の宣言で高得点カードを奪いやすい時間帯です。
逆に終盤は手札の残りから推理されやすくなるため、正直な宣言が安全です。特に残り3〜4トリックになると、既に出たカードの情報から嘘が見破られる確率が上がります。
ドゥビトーのコールは慎重に行いましょう。ペナルティで大量のカードを引き取るとラウンド中に不利になるだけでなく、手札が多い状態ではブラフの選択肢は増えますが管理が難しくなります。
Aの宣言は疑われやすいため、実際にAを持っているときにこそ宣言するのが効果的です。逆に持っていない時のA宣言はリスクが高いことを認識しておきましょう。
切り札スートのカードは温存し、他プレイヤーが嘘の切り札宣言をした際にドゥビトーで追い込む材料にすると効果的です。
バリエーション
オープンドゥビトー
ドゥビトーが成功した際にペナルティカードを引き取るのではなく、得点にマイナス10点が加算されるバリエーションです。手札枚数の偏りが発生しないため、ゲームバランスが安定します。
チームドゥビトー
向かい合った2人がチームとなり、チームメイトの宣言にはドゥビトーをコールできないルールです。チームの合計得点で競います。パートナーの嘘の宣言をサポートする連携プレイが生まれます。
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