王宮
King's Court
王宮
基本情報
- タイプ: アクション
- コスト: 7
- 効果: 手札のアクションカード1枚を3回使用してもよい。
評価
ドミニオン全体でも最高峰の単体性能を持つカード。アクションを3回繰り返すという乗算効果は、玉座の間(×2)の上位互換ではなくまったく別次元の効果。アクション1枚から+3倍の出力を生むため、強カード1枚を見つけるたびに勝負が決まる。
コスト7は属州(コスト8)に次ぐ高コスト帯で購入機会は限られるが、属州を1〜2回譲ってでも王宮を取るべき場面は多い。とくに繁栄環境では金量の上限が高く、白金貨・銀行・隠遁所などで7金以上が狙いやすい。
王宮の真価は「他のカードを潰すゲーム支配力」にある。王宮+魔女で1ターンに呪い3枚配布、王宮+橋でコスト-3+購入+3で属州4連発、王宮+改築で1ターン3枚廃棄→3枚獲得、王宮+王宮(KCKC)で1ターン9連鎖アクション。総合評価S+(ゲーム史上最強クラス)。
玉座の間と比較して「コスト4→コスト7、効果×2→×3」は単なる線形強化ではない。玉座の間は通常のエンジンの底上げだが、王宮はサプライにあると勝ち筋が王宮依存になるタイプのカード。
使い方・立ち回り
開局〜中盤では王宮を取るためにまず7金を出す必要がある。銀貨ステロイドだけでなく、5金カード(魔女・改築・歩哨・市場など)でデッキを強化しつつ、白金貨や金貨で7金を狙う。4/3でも5/2でも、王宮を直接ターゲットにする戦略は成立しにくい。先に基盤(村系・ドロー)を作ってから7金枠を確保する。
王宮購入後の1枚目は最強アクション3連発の起点。サプライに鍛冶屋・魔女・橋・改築などがあれば、それらと組み合わせる。2枚目の王宮はKCKCループの始動条件。王宮を2枚以上集めると、1つの王宮でもう1つの王宮を3回プレイ→さらにそれぞれの王宮で別アクション3回 = 1ターンで最大9アクション連鎖が可能。
終盤は王宮+改築/拡張で属州を一気に獲得する勝ち筋が定石。コスト6のカードを3枚廃棄→公領(コスト8)3枚獲得、または属州1枚+何か。王宮+橋/工兵で「全カードのコストを下げる+購入数増加」を3連発し、1ターン属州3〜5連発エンディング。
KCKCループ(王宮チェーン)
王宮を2枚並べる場合の手順:王宮Aをプレイ→王宮Aの1回目で王宮Bをプレイ(王宮Aはまだ2回残っている)→王宮Bの1回目でアクションXをプレイ→王宮Bの2回目でアクションY→王宮Bの3回目でアクションZ→王宮Aの2回目でアクションW→王宮Aの3回目でアクションV。
1ターンで5つのアクションを1〜3回ずつ実行可能。橋を絡めれば属州5連発も視野。王宮+橋では1つの橋を3回使用 = -3コスト・+3購入。さらに+3金。属州(通常8金)が5金で買える。橋を2枚絡めれば属州が2金、3枚絡めれば実質0金で買える。
王宮+改築/拡張でコスト7のカードを3回廃棄→コスト9までの何かを3個獲得。実質的に「金貨3枚を属州3枚に変換」を1ターンで実行できる。終盤の決め技。王宮+魔女で1ターンに呪い3枚を全相手に配布。2ターン続ければ呪い山(10枚 / 2人戦)が即枯れる。
相性の良いカード
- 玉座の間: 玉座の間+王宮+アクションで×6倍化。単発の「決め技」として強烈。
- 橋・工兵: 全カードコスト引き下げ×3で属州大量獲得。
- 改築・拡張: 廃棄から勝利点への変換を3連発。
- 魔女・海の魔女・老魔女・若き魔女など呪い系: 1ターンで呪い3枚配布。
- 鍛冶屋・書庫・議事堂: ドロー3倍化で手札ほぼ全引き。
- 御料車(冒険): 御料車を王宮で使うと+3アクション+3ドローを保留できる。
- 見張り(暗黒時代): アクション+1のドロー×3で安定供給。
- グランドマーケット: +1アクション+1購入+2金を×3 = +3アクション+3購入+6金。
- ぶどう園(錬金術): アクション3枚につき1勝利点の勝利点カード。王宮でアクションを使うデッキは相性抜群。
相性の悪いカード・苦手な状況
- 持続カード: 王宮で持続カード(漁村・前哨地・倉庫など)を使うと、3回分の持続効果が全て次ターンに持ち越される(ルール上OK)が、王宮自体は次ターンに残らないので「3回分の使用効果を1ターンに集中させる旨味」と相殺になる。総合的には強いが、玉座の間より発動条件が厳しい。
- ターミナル過多のサプライ: 王宮自体がターミナルなので、アクション権の確保が必要。
- 7金到達が困難なサプライ: 銅貨・銀貨だけのサプライでは7金到達が遅く、王宮を1枚取る前にゲームが終わる。
- 廃棄シナジー(祭壇・行進など)の対象になる場合: 王宮を廃棄してしまうと損失が大きい。
玉座の間との比較
玉座の間(コスト4・×2)と王宮(コスト7・×3)は単純な上位互換関係ではない。「+2回追加」は単に「+1回追加の2倍」ではなく、1回追加につきカード1枚分の手札節約+効果倍化が起こるため、3倍効果は「2倍の1.5倍」ではなく「2倍の2倍以上」の体感価値。コスト4→7(1.75倍)でも釣り合う、というのがプレイヤー間の通説。
連鎖性も大きく異なる。TR-TR(玉座の間連鎖)も強力だが、KC-KC(王宮連鎖)は1ターン9アクションという別次元の出力を生む。
上級プレイのコツ
王宮を引いた瞬間に「次に何を3回打つか」を即決できるよう、デッキ構築段階から「王宮で打つ最強アクション」を1〜2種類用意しておく。KCKCループはデッキの引きに依存するので、確実に発動させたいなら手札サイズを8枚以上にできるドロー基盤(ぶどう畑・図書館・港町・玉座の間)を併設する。
コスト7は属州ジャンプ前夜の重要金額。王宮取得とアトラントなど他コスト7カードの選択が分岐。「王宮あり」のサプライでは王宮を取らない選択肢は基本的にない。相手が王宮を1枚多く取るだけで勝負がほぼ決まる。